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子どもの日焼け対策はやっぱり重要
近年、多くの研究結果により、紫外線を多く浴びることにより日焼けを含む様々な影響があることがわかってきています。
「子どもは外で遊び、日焼けをしているのが子どもらしい」という考えは時代錯誤です。
紫外線によるリスクをしっかり学び、ジュニアアスリートがどういった日焼け対策を行えば良いのかを考えていきましょう。
後悔しないための紫外線基礎知識
そもそも紫外線の影響は、日焼けだけではありません。すぐに影響が現れる「急性」の影響と「慢性」でゆっくりと影響が現れるパターンがあります。
【急性】
- 日焼け
- 紫外線角膜炎(雪目)
- 免疫機能低下
【慢性】
- 皮膚:シワ
- 皮膚:シミ、日光黒子
- 皮膚:良性腫瘍
- 皮膚:前がん症(日光角化症、悪性黒子)
- 皮膚がん
- 目:白内障
- 目:翼状片
改めて見ると多くの影響がありますね。日本人は世界の中で紫外線による影響で皮膚がんになることが少ないと分かっています。
しかし、だからと言って対策を怠って良いわけではありません。子どものうちに浴び続けた紫外線の影響は数十年後に現れます。
お子さんが数十年後に後悔しないために今、できることを考えていきましょう。
特に気をつけたい外のスポーツ
本来であれば今年行われていた東京オリンピック。この大会で一番の日焼けの危険性が高いと言われていたのが女子テニスです。
オーストラリアの南クイーンズランド大学、ジェームズクック大学などの研究によると、東京オリンピックでは女子テニスシングル、ゴルフ、自転車の順に紫外線リスクが高いとのこと。他にもビーチバレーボール、ホッケー、ラグビー、十種競技、トライアスロン、サッカー、ソフトボール、10kmのマラソンスイミングはリスクが高いと提唱しています。ただやはり、ゴルフは帽子を被っていたり、逆にビーチバレーボールは露出面積が多かったりと服装の差は大きいとのことです。
紫外線対策をすることでパフォーマンスに影響する、と元アスリートの伊藤華英さんもインタビューで話しています。
海外に合宿に行くと外プールで泳ぐことが多かったですね。また子供の頃は外プールが多かったので、日焼け対策は小さい頃からしてましたね。日焼け止めを塗らないと泳いだ後の疲労が大きいんです。練習で疲れる上に肌が火照ることでさらに疲れる。
光老化啓発特集|日刊スポーツ
海外合宿が多かった伊藤さんは自然と海外の紫外線ケアが身についていたみたいです。さらに、紫外線対策を怠れば、身体は疲れやすく、免疫力が落ち、ヘルペスなどの病気が出やすくなるとも言われています。
これらを踏まえると、すでに何らかのスポーツ(特に外のスポーツ)をしているお子さんにとって紫外線対策を行うことは、スポーツのパフォーマンスの向上にも繋がるということですね。
具体的な日焼け・紫外線対策
では、具体的にどのような対策をするべきでしょうか?
「光老化啓発プロジェクト委員会」が提唱している紫外線・日焼け対策をジュニアスポーツ用にまとめてみました。
日焼け止めクリームで肌を守る
基本的なことですが、大事です。A紫外線のUVAとB紫外線のUVBの両方に有用な日焼け止めクリームを選ぶことが大事です。選ぶクリームの基準ですが、軽めの屋外スポーツでSPF30以上・PA+++、炎天下だとSPF50以上・PA++++が目安となり、厚めに塗ることが大事です。
サングラスで目を守る
目からも紫外線は吸収されるため、UVカット機能がついたサングラスが有用です。紫外線透過率が低ければ低いほど紫外線を防げます。
衣服で肌を守る
長袖を着たり、帽子を被るといった対応策です。UVカットの帽子は、紫外線を反射する微粒子を繊維に織り込んでいるものが洗濯してもUVカット機能が長続きするらしく、おすすめとのことです。
これらが基本的な日焼け止め対策です。ちなみに、アスリートにおすすめのSPF50以上、PA++++の最強日焼け止めはコチラ。
まとめ
子ども・ジュニアアスリートにとって日焼け・紫外線対策がどれだけ重要か分かっていただけたでしょうか?
お子さんの慢性的な影響・スポーツのパフォーマンス面での影響と対策をすることは良いことしかありません!
もし、お子さんの紫外線・日焼け対策が不十分だと思われた方はこの夏から気をつけましょう!
【参考】
スポーツと紫外線対策 ~ 東京五輪 気になるスポーツ選手の紫外線暴露状況とその対策〜|「光老化」啓発プロジェクト委員会
オールジャパンで環境ストレスに挑む 第1回|アフタースキンラボ
(文・青井一真)